草間カルスト台地サイクリング

【コース】 高梁市街〜高梁川左岸(一部右岸国道180号)〜方谷駅〜県道320号〜県道50号〜草間台地〜井倉〜方曽〜国道180号〜川面(左岸)〜高梁市街
【日時】 2004年 8月28日 (土)

岡山県新見市南部に広がる、標高400mの「草間カルスト台地」。 先日、野人の掲示板に、そこにある見どころ「羅生門」に行って来ましたとぱせりさんが写真を貼って下さった。
以前から存在は知っていたが、それをきっかけに見てみたくなった。地図を眺めていたところ、高梁市の端の方谷から沢沿いに登っていけばさほど斜度もなく自転車でも比較的楽に登れそうだなあと思った。高梁まで車で出かけ、そこからサイクリングを始めて 「草間台地に上り、羅生門を見て、特産の蕎麦を食べる」 という贅沢?な計画が出来あがった。 まあ、普通は自転車で行こうと思える場所では無いでしょうけど・・

高梁市街地はずれの国道180号左の歩道は極めて幅が狭く、おまけに景観最重視?のこの壁の屋根瓦がはみだし、ハンドルに接触しそうで恐ろしく走れたものでないので、反対側に渡り走行する。車道に落ちれば路肩も狭く大型トラックに轢かれお陀仏であろう。交差点はスロープもなく20センチもの段差も有り、元々自転車走行など考えられていないのであろう。歩行者も肩が擦れそうな感じである。車で走っている時はお洒落な壁だと感じていたが、実際は歩道を犠牲にした困った「格好だけ」の壁であった。



100回以上車で走っている国道180号を走ってみてもつまらないので旧道を選んで走る。 一部、写真のような区間もあり意外だった。
備中川面付近もいい感で、景色が良い。 特急やくもが鉄橋を渡る。
しかし、対岸にあるホテル高倉の正面付近で突然、道が消滅してやむなく引き返し対岸に渡り国道を走る。往復4キロのロス・・
入江集落へ架かる橋を渡り、踏切を渡らず線路下の獣道に近い小径をしばらく進むと、方谷駅に出た。


  
幕末の陽明学者「山田方谷」から名づけられた伯備線 方谷駅。雰囲気のある古い木造駅舎が存続している。
方谷から高梁川支流の佐伏川に沿って草間台地へと緩やかに登って行き、新見市に入る。


   
県道50号に合流して谷沿いの辛い登りを頑張ると、突然広け「ようこそ草間台へ」の大きな看板が迎えてくれる。
しばらく進むと、ほほえましい案内看板があるT字路に到着。


 
案内看板の前の商店でアイスクリームを買い、その後ジュースも買い、しばらく休憩。店主と少し会話をし道も教えて頂いた。田舎のコンビ二というか、ヒルクライムの後のオアシスだった。
駐在所に新型ジムニーのパトカーを発見。つい、写真撮影。裏の住居から「道がわからんのんか?」 「写真を撮りょうる・・・」と話し声が聞こえた。
さぞ、不審者と思われただろう・・、職務質問をされる前に発進する。


  
のどかな風景が広がる・・・。標高400m、平たい台地が広がっているので、結構ママチャリも見かけた。

今回の一番の目的である、国の天然記念物「羅生門」に行く。
地下の大洞窟が一部を残して陥没してできた高さ40mに達する大石門。上は天然橋になっている。


   
2番目?の目的である蕎麦を食べる。草間カルスト台地は江戸時代から蕎麦の里として栽培から蕎麦打ちが伝えられてきた所。
看板に導かれて「かたくり庵」に入店。 水車を動力に石臼で挽いた、自家製蕎麦は絶品。
蕎麦ボーロとスイカの差し入れも頂く。感謝感激。(タイミングもあると思いますので当てにしないように)
ざる大盛り(750円)を戴いた。10割ソバで、量も多く、満腹になり幸せ。
後で知りましたが、相互リンクしている「児島の大将」さんも7月15日に、このお店に訪れていました。 diary0407

草間台地の西の端の断崖絶壁に建つ「カルスト山荘」展望台から、井倉の町を見下ろす。


 
草間カルスト台地に別れをつげ、標高差250mを豪快にダウンヒル。途中、別バージョン(地図)の例の案内看板があった。


    
久しぶりに井倉洞に寄ってみる。 井倉洞は母方の田舎が井倉だったので、子供の頃は毎年遊びに来て何度も入った事があるが、井倉峡をまじまじと見たのは今回が初めて。この滝は洞窟内部の水を崖に穴を空けて落した言わば樋のような人工滝なのだが、違和感は無く見応えがある滝だ。

帰りも国道180号をそのまま帰ってもつまらないので、法曽の集落経由で山越えして帰る。最初の高梁川右岸に沿った部分は土砂崩れの為か全面通行止で、迂回路を標識に従い余計な山越え(標高差約150m)をもうひとつする事になってしまった。疲れも出てきて気合で走る。
法曽は谷沿いの幅の狭い平地に部落が点在して緩やかな川の流れにそって棚田が続いていた。もう稲刈りがおこなわれていた田んぼもあった。高梁市との境の方谷で国道180号に合流。


帰りは高梁の町を少し探索して、車に自転車を積んで帰途についた。


本日の走行距離 87.5キロ。


カシミール3DによるGPS軌跡描写


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