大阪ロングライド
【コース】 倉敷→大阪
【日 時】 2013年 6月9日(日)
【メンバー】 野人(単独)
馬鹿馬鹿しい事に挑戦する。
これを止めると、やはり生きててつまらない。
GWの剱岳もそれなりに形になり山スキーシーズンが終わって、熱くなれる事がしたかった。
日々仕事に追われバタバタと時間が過ぎる中で、限界近くに挑戦するのは翌日の仕事への影響など考えると気が重くなるが、帰りはそれ程遅くはならないから何とかなるだろう。
弾丸遠征にしても後の事は考えない。何とかなる、それに尽きる(笑)
大阪まで自転車で行ったって馬鹿馬鹿しくて何て事もないのだけど、
昨年はH先生が金沢〜東京ロングライドをやり、H先生の弟子のざっこさんもGWに金沢〜東京を成し遂げた。 H先生は近日中に大阪ロングライドもやるらしく、独り言で最近つぶやいていた。 スタートは金沢なので全然別の内容で、倉敷から大阪なら距離的には過去の例から1日で走れるのは確実なので何とも最初は思わなかった。 2号線を走るのは面白みに欠け、ただ苦痛。 しかし、ゴールが大都会大阪っていうのは新鮮で面白そう。 大阪のシンボルといえば通天閣か? 行った事は無いし見てみたい気はあった。 通天閣をゴールと定めると、何故か一気にモチベーションが高まった。 これはやるしかない。 先週(今となっては先々週)の土曜日は子供の運動会の朝。 目が覚めて「明日は大阪ロングライド」を思いついた。 特別急ぎの仕事もなかったし、土曜日は通常仕事だけど今日は運動会で気持ちが楽でそんな事を考える余裕があったのかも知れない。 自転車は冬場ほとんど乗らないので、タイヤがひび割れてきてヤバく気になっていた。 運動会の子供の出番の前に、朝ちょっと用事で職場に行って開店直前に自転車屋に寄りタイヤ購入。 運動会が終わってタイヤを交換。夜間走行の対策でヘルメットにヘッドライトをずれない様に装着したり色々準備をしていたが、夕方雨が降り出して路面はびしょ濡れになり今回は諦めた。 翌日、日曜午後になって路面が乾いてきたので走ったが、実はこの為の体慣らしで、だから100kオーバーに拘ったのだった。 翌週は入梅したのに晴れの暑い日が続き、日曜も天気が良さそう。 H先生の独り言を読んでると、金沢〜東京で安房峠や渋峠など信州の厳しい峠を越えて・・・ 倉敷〜大阪間、備前から兵庫県に入るのしんどい峠はあるにはあるが、安房峠や渋峠とは比べ物にならない。 そこで思いついたのが六甲縦断だった。 六甲山ヒルクライムは前々からやりたいとは思っていた。 この際これを組み込むと、一気に難度(キチガイ度)が上がり完成度が高まるではないか! これはやるしかない!! 6月8日 前日 当たり前のように仕事でしたが、午後からはPCで図面描きで肉体的に疲れる仕事ではなかった。21時半頃就寝。 6月9日 当日 1時半に目覚ましで起きる。二度寝の誘惑に少し負けそうだったが、それをすると少しのつもりが朝まで寝て台無しになってしまうので気合を入れる。 食欲は無いので牛乳飲むだけで、洗面を済ませる。 |
この直後、自販機でアクエリアスを500ml飲んでスタート。 腹が減ってきたが県境の峠越えてからゆっくり休もうと我慢して頑張る。 備前市は長い。県境まで意外に遠い。 路肩が狭いトンネルがいくつかあり、背後から車が来ると「ゴー」と凄い音で反響して生きた心地がしない。 居眠りのトラックが突っ込んできたら逃げ場は無く即死だろう・・ |
解り難いが、県境の船坂トンネル(峠)は自転車・歩行者専用道があり、あの恐怖からは逃れることはできたが、旧道にありがちな忘れられた存在か木屑や土で荒れ別の苦労はある。
兵庫県に入って、朝食を兼ねコンビニでまともな休憩を初めてする。 R2龍野バイパスの側道を走っていたら、途中で本線はトンネルに入り側道は行き止まりになってしまった。 仕方ないので迂回して旧道(R2)に出ることにするが、田んぼの田舎道は走り易いので出きればこんな道を出来るだけ繋いで走りたい。 田植えの準備をしてたお兄さん(おっちゃん同年代)に「この道は姫路の方まで行けますか?」と尋ねたら、とても親切に教えてくださった。 自転車だとナビは無いしねぇとかの話になり、スマホはあるんですが電池が直ぐなくなるから常時使う訳にもいかずなんて話したり・・ 自転車だとこういったコミニケーションがあったりで楽しいです。 |
出発から5時間40分 距離的には中間ですね。 去年、くろちゃんと灼熱ライドしたのを思い出し、記念撮影。 姫路からはR2を明石までたんたんと走る。 明石から六甲山へのアプローチをどうしたものか? 信号だらけのR2神戸市街海岸経由かr16で丘陵地経由か?? 考えた挙句、丘陵地でアップダウンはあるだろうがr16を選択。 明石公園横から北上してr16を目指すが、またこれが解り難くてGSや軽貨物のおばちゃんに聞いたりした。 みんな親切に教えてくれたが、県道16(r16)といっても国道ならいざ知らず県道なんて言われてもって感じでした。 大規模開発のニュータウンが続き、そのなかのひよどり台で方向性を失い北区の中心地すずらん台に行くまで迷走した。 すずらん台から六甲の入口の小部峠に行きたかったのに、道なりに走っていると箕谷ICの方へ下ってしまいロスタイムに余計な登り返しで体力消耗。 丘陵地での自転車の道迷いはホントに大変。山スキーと同じ・・ 六甲山はパスしてR428をこのまま神戸市街地まで下って大阪へと考えもしたが、 ここで負ける訳にはいかない。まだ時間的余裕はある。 ここまで180キロ走った。これから六甲山ヒルクライムと思うと笑える。 小部峠にローソンがあり、オアシスに思えた。 燃料補給をして体力改善に努めた。 六甲への登りは思ったよりは斜度も緩く車もそれ程多くは無く快適だった。 ひっきりなしに車が走る幹線道路の狭い路肩や横道の交差の凹凸の歩道を走る今までの苦痛を思えば極楽だ。 大体観光地に遊びに行ってる様な車は気持ちが穏やかなのか、生活産業道路に比べると威嚇されることも稀だ。 |
付近に駐輪場は無く、真下のたこ焼屋のおっちゃんに駐輪場はないのか聞いてみたところ無いらしく、 「右向いて左向く間に物が無くなる」程治安が悪い場所だと・・ 見渡すと確かに。 展望台30分待ちだし、諦めました。 |
帰りは新大阪まで自走予定でスタートしたが変な方向に行きかけて修正ついでに落ち着いて考えた。
信号待ちで進めないし、駐車車両やうごめく人の中を進むのは今日は懲り懲りだ。 天王寺駅から輪行する。 駅前の歩道の隙間で自転車をバラシ、環状線京都線と乗り継いで新大阪まで行きました。満員電車ではなかったので大きな袋を持って駅の度にホームに出ないで済んで救われました。 |