剱岳 早月尾根 日帰り往復

【山域】 北アルプス北部
【日時】 2005年 9月3日(土)
【コース】 馬場島 早月小屋 剱岳
【メンバー】 野人(単独)
【記録】 野人
【天気】 晴れ/曇り

試練と憧れ」の剱岳。早月尾根(標高差2200m)の日帰り登山を自分もやってみたいと思っていた。
しかし、倉敷の自宅から登山口の馬場島までの距離が600キロもあり前日に移動を考えると3日必要でなかなか実行できなかった。
金曜夕方になって土曜が休めれる事になった。移動は徹夜で強引過ぎるが行こうと思い立った。やるしかない。
こうなるとテンションは上がりっぱなし、仕事の疲れも急に麻痺した。

朝三時、馬場島到着。
すぐ登ろうかと思ったが、徹夜で頭が痛い、1時間仮眠する。

4時半、出発。最初はヘッドランプで樹林の早月尾根を黙々と登る。
200mおきに標高を書いた看板がある。2200m、早月小屋が近づいてやっと展望が得られる。
小窓尾根の岩峰群、剱岳に来たんだと実感する。
 7時過ぎに標高2250mの早月小屋に到着。

馬場島(760m)からここまでで、標高差は約1500m

やっと3分の2

剣御前から奥大日岳にかけての稜線

馬場島へのスキーコースとして有名な立山川にはまだ多くの雪が残っていた。
室堂平

バスターミナルなどの建物が見えた。懐かしい。
早月尾根を振り返る

早月小屋、下の河原の馬場島からこんなに登ったんだ・・・
ワタスゲと小窓尾根 
 剱岳が逆光に浮かび上がる
お花畑が広がる

もう時期は遅いけど・・・
もう少しで頂上
立山三山 剣沢

平蔵の頭には室堂からの登山者が群がっている
 9時、剱岳 2999m到着

 この景色は、まさに北アルプス。
 日帰りでこれが望めたなんて、嘘みたいだ。
頂上は室堂からのツアー客なんかで大混雑

静寂の早月尾根からのギャップに戸惑う。
 八ッ峰
五竜岳と鹿島槍ヶ岳

後立山の稜線も眺める事ができて幸せだった。
9時40分 頂上発下山

多くの登山者(ほとんど全部)は室堂方面へ平蔵のコルに下っていった。
鎖場は有るが、以前登った別山尾根に比べると
こちらは恐怖感は特に感じなかった。


早月尾根は比較的歩き易い道だったが、
なにぶんにも標高差2200m、
これが敬遠される理由だろう。

でも、バスやケーブルカーなどを利用しないので時間の制限もなく、
しかも、頑張れば日帰りで剱岳に登れる早月尾根はとても貴重だ。

剱岳の論
早月小屋を過ぎて流石に膝が痛くなってきてペースを落とし慎重に歩いていたが、
12時50分に馬場島あと1キロの標識が出てラストスパート、
13時ちょうどに馬場島に下山できた。


今回は前日も仕事で、徹夜で運転してたった1時間の睡眠で、よくも無事でこんなハイペース登れ、野人の名に恥じない?山行が出来て嬉しく自己満足に浸っていたが、それは、天気も良くて、徹夜にしては体調も良かったからの結果であって、思い立ってからはずっと興奮していて「山に対しての謙虚さ」を忘れてしまっていた気がした。今になって気付いて恥ずかしい。

コースタイム

 4:30 馬場島   (760m)
 7:05 早月小屋 (2250m)
 7:17
 9:00 剱岳 頂上 (2999m)
 9:40
11:00 早月小屋
11:10
13:00 馬場島
 
登り 4時間30分
下り 3時間20分


出会った花達

 

 

 



   


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