大山 槍尾根 滑降 (文珠谷、木谷 滑降)
【山域】 伯耆大山(鳥取県)
【日時】 2003年 4月6日 (日)
【コース】 鍵掛峠〜キリン峠手前の1405mピーク〜キリン峠〜槍尾根(キリンの鉄柱)〜文珠越〜鍵掛峠
【メンバー】 野人(単独)
【記録】 野人
【天気】 晴れ
先週で近場は滑り収めのつもりでしたが、先週の振子沢滑降で槍尾根の誘惑の三角地帯が脳裏に焼き付いてしまった。
やっぱり来年までは待てなかった。今週も来てしまった。
予想外の新雪 鳥越峠からの尾根との間の沢 木谷の登山口をしばらく登り、稜線に近付くと、予想外の新雪10cm。 これには驚いてしまった。昨日の雨が雪だったのだ。 今回は鳥越峠経由でなく、木谷の登山口から左よりに登り、直接キリン峠手前の1405mピークに向った。 |
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1405mピークからの新雪をまとった槍尾根 下界では桜が満開だというのに、驚きだ。 吹き溜まりは20cm位積もっていた。 その先までシールで登り、そこから板を背負って登った。 キリン沢側には亀裂がかなり入っていたが新雪で隠れ、大袈裟な表現だがヒドンクレバスになっていた。 上部は風で雪が付いていないところもあり、かなり雪は硬かった。 キックステップでは、ちょっときつかった。 |
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一週間前の槍尾根 (参考比較) |
昨年 6月20日の槍尾根 |
キリンの鉄柱(道標)が見えてきた。 |
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南壁が現れた キリンの鉄柱まで登ると、圧倒的な大山南壁! |
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剣ヶ峰 槍ヶ峰 |
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三の沢と二の沢 | |
三の沢を見下ろす スキーで登っている人が見えます。 |
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キリンの鉄柱 三の沢よりにちょっと少し下って、写真を撮っていました。 |
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キリンの鉄柱(道標) 左が木谷、真中が文珠谷、右が三の沢です。 ここへ来たのは実に9年振りでした。無積雪期は足元が脆過ぎて困難極まりない所です。 昨年の6月に下見で来ましたが、あまりの脆さで足が震え手前で引き返しました。 |
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烏ヶ山 手前が1405mピークです。 |
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これからドロップ キリンの鉄柱から少しクライムダウンして、ここから滑降です。 軽量化の為、アイゼンを置いてきたので、クライムダウンは恐ろしかったです。 鉄柱からスキーで下りるかで、悩みました。 傾斜は30度前後で、最大で35度位です。 (カシミール3Dにて計測) 気温は4℃でした。 |
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再び1405mピークにて シュプールを写そうと1405mピークにトラバースして行きましたが、滑り始めの不細工な所しか見えず、連続ターンが決まった所は影になってよく見えませんでした。 キリンの鉄柱下の岩の下からの滑降でした。 上部は硬いザラメで、斜滑降で雪質を確かめて、フォールラインに向かいました。 |
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広島のスキーヤーと再会 先週、振子沢で出会った広島のスキーヤーと出会うとは・・・。 キリン沢を何本か滑って、荷物を置いてラングのゲレブーツで板を背負って、キリンの鉄柱まで登られていました。 今回は沢山お話ができました。上手いと思ったら、インストラクターでした。 二度目の滑降は、彼のいる所の直前から、新雪に突っ込みました |
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新雪を滑る広島のスキーヤー | |
文珠谷下部方面 トラバースして文珠越の少し上で木谷に滑り込んで行きました。 |
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左のピークが、キリンの鉄柱(道標)になります。 中間部から窪地に新雪が積もっています。 色が違います。 |
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この辺りから下は、重たい湿雪で辛抱の滑りでした。 |
誘惑の三角地帯 槍尾根(文珠谷)を滑る事が出来、大満足です。これで、今シーズンは思い残す事は有りません。
コースタイム 06:30 鍵掛峠(木谷の登山口) 07:45 1405mピーク 09:00 キリンの鉄柱(1560m地点) 09:30 ドロップ 09:40 1350m地点 09:50 登り返し 10:20 1405mピーク 11:10 1520m地点 ドロップ 11:35 鍵掛峠(木谷の登山口) GPS軌跡 赤‐登り 青‐滑降 |
マテリアル
・アルペン 板:ロシニョール BandittXX 170cm、ディアミール3、靴:ノルディカ TR12