下蒜山 滑降
【山域】 中国山地(岡山、鳥取県境)
【日時】 2004年 1月18日 (日)
【コース】 犬挟峠〜下蒜山頂上〜中蒜山への縦走路途中〜下蒜山頂上〜南東方向の支尾根滑降(登り返し)〜犬挟峠
【メンバー】 野人
【天気】 晴れのち曇り
後ろを振り返る |
先週、大雪が降ったので、県中北部の「星山」でも山スキーが出来るのではないかと思い、登山口の勝山美しい森まで行ってみたが、積雪30cm程度で駄目であり、急遽、蒜山に変更。出来れば、蒜山三座スキー縦走と気合でスタートしたが、ラッセルにシールの団子による体力消耗、天候悪化の兆し、時間的にも苦しくなりかけたので、下蒜を少し下った所にて軟弱にも撤退。中蒜までなら充分可能であったが、塩釜下山ではスキーが荷物になるだけなので、登りに目を付けていた斜面も滑ろうと引き返した。 犬挟峠からシール登高でスタート。 しばらくすると、難所の連続。 枝やお助けロープを引っ張りながらの急登。 (雪の下は、丸太の階段が連続する所) |
藪を抜けると雲海が広がっていた。 | |
雲居平 | |
真ん中の尾根は滑降に、とても良さそうだ。 | |
後ろを振り返る | |
急登が待ち構える | |
8合目からの40度の急斜面を振り返る シール登高でジグを切りながらラッセルして進んだが、限界で一部「つぼ足」でモガき苦しみ登った。 それでも、ワイドシールの能力の高さをあらためて実感した。 |
|
本日の最高地点 「下蒜山頂上 1105m」 犬挟峠からの標高差 600m 湿雪でシールが団子になり苦労する。 シールワックスを早く買っておけばよかった・・ |
|
中蒜山・上蒜山に続く、縦走路 | |
伯耆大山 | |
大山方面から雲が・・・・、中蒜も雲に覆われた。 悪天の兆し。風も急に強くなってきた。 下蒜から縦走路を少し下っていたが、気力消失して引き返す。 |
|
眼下の蒜山高原 | |
9合目付近の稜線の滑降 | |
エキストリームが楽しめそうな斜面もある 北向きなので雪質は良さそうだがドカッと雪崩れそう |
|
登りで目を付けていた「真ん中の尾根」 上の写真の尾根と主稜線との間の、この支尾根を標高差120m滑降 (GPSとカシミールにより計測) 上部は40度弱の斜面で、ターンすると湿雪の雪玉が足元から崩れ落ちる。 ボトムからは、トラバースして沢を渡る訳にもいかないので、登り返した。 |
|
雲居平へ続く主稜線 | |
9合〜8合の40度の急斜面は、登山者が近付く前に、1ターンごとのジャンプターンで、安全に下降。 斜度が落ち着く8合目の標識から連続ターンで滑った。 |
|
登りも下りも、ここが核心部だった。 真中が寄り道した尾根 |
|
雲居平 | |
下山後、国道482沿いからの下蒜山 あの斜面は一目瞭然だった。 |
今回は、無理せず引き返したのは良い事で夕方4時には倉敷に帰ることも出来たが、40度を超えるような斜面では湿雪がブロック状に団子になって崩れ落ち、斜度が落ち着いたり抵抗によりある程度で止まってはいたが、9合目稜線下の50度程の斜面では自分が誘発した点発生湿雪表層雪崩も起こっていた。自分の足元から下が崩れているので転倒しなければ大丈夫で登山道とは関係ない谷に崩れていっていたのでは有るが、下に登山者がいるような斜面では問題外の行為である。下蒜山はさすがにポピュラーな山なので、今日も5組程の登山者が訪れていた。
コースタイム
08:30 犬挟峠
09:30 雲居平
10:00 8合目
10:50 下蒜山頂上
11:15 中蒜への縦走路
11:33 下蒜山頂上
12:00 9合目
12:03 支尾根ボトム
12:35 9合目
12:55 雲居平
13:15 犬挟峠