大山 三の沢 滑降
【山域】 伯耆大山(鳥取県)
【日時】 2004年 2月28日 (土)
【コース】 奥大山スキー場〜鍵掛峠〜環状道路三の沢出合〜砂防林道〜大堰堤〜槍ヶ峰直下〜槍尾根〜大山主稜線(天狗ヶ峰手前のユートピア槍尾根分岐)〜槍尾根上部から三の沢にドロップ〜環状道路〜鍵掛峠〜奥大山スキー場
【メンバー】怪人(L)、仙人(SL)、サオ林檎 ショートスキー、プラ登山靴 野人 BandittXX170cm、ディアミール3、TR12
【記録】 野人
【天気】 晴れ一時曇り
南壁と三の沢の堰堤群 |
数日前に、山の会の会長(怪人)から三の沢山スキーの徴集を受け、喜び勇んで参加。 昨シーズン、怪人と仙人(山の会OB)は三の沢を稜線からショートスキーで滑降。 登りもアイゼン、ピッケルが必要なこんなコースは単独では難しい。 本日は天候にも恵まれ、女性1名(サオ林檎)を含む、登りがつぼ足(ワカン)下りショートスキーの3名と長板でシール登高の私(野人)、合計4名の登山であった。 |
大堰堤を越えると、西日本の山とは思えない大山三の沢の景観 | |
この辺りまではシールで楽に登れたが、この先斜度もきつく雪も硬くなるので、アイゼン・ピッケルに切り替える。 | |
槍ヶ峰はトラバースして越える。 下を見ると結構怖い場所。 |
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核心部は、大山を知り尽くした仙人が先頭でステップを刻んで下さり、本当に助かった。 | |
槍ヶ峰をバックに | |
せっかくなので、大山最高峰剣ヶ峰まで登ろうとしたが、天狗ヶ峰直下で雪の状態が非常に悪く、この後、板状雪崩が起きかける。しかし、流石の仙人咄嗟に飛び跳ね事無きを得る。 |
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一般人なら北壁を元谷まで滑落していたかも知れない・・・ 勿論、剣ヶ峰は断念! |
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主稜線(縦走路)から三の沢を俯瞰 斜度は40度を超えていますエキストリームが楽しめます! 私はここまでは遠慮致します・・・ |
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たまには自分の写真 | |
大山最高峰 剣ヶ峰 | |
主稜線(縦走路)から三の沢に下降するのは困難なので槍尾根を少し下り、三の沢に下降。 私はこの位置から、スキーで滑降。 ショートスキーの3名はエッジも利かず横滑りでも困難なのでしばらくアイゼンで下降。 サオ林檎ちゃんはザイルで確保して貰う。 |
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見下ろすとこんな感じ・・・ |
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後ろを振り返って写真撮影 | |
この先、ルンゼ。 フォールラインに向かい調子に乗って滑っていると、少規模なデブリが有り跳ね飛ばされ転倒。何とか瞬時にエッジで止め、滑落は免れる。 |
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ルンゼを振り返る | |
ルンゼを抜ければ、大堰堤まで一気に滑降。 | |
三の沢を独り占め | |
ショートスキーの3名も滑り始めていた。(上部拡大写真) |
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本日は、縦走路では板状雪崩が起きかける雪質ではあったが、その他は新雪は僅かで表層雪崩の危険もなくベースの雪は落ち着き、このところ暖かさで1ヵ月は早い時期のような雪の状態であった。 |
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当初、登りのコースを滑る予定であったが、槍ヶ峰直下の岩と雪のミックス地帯の通過はアイゼンでの下降も困難なので矢印のルートを滑降した。 デブリも少なく、石の堆積も少なかったので、このコースを滑降する事ができたが、もう少し時期が遅ければ落石の危険も高く、積雪によっては雪崩の危険も非常に高いコースである。 事実、激しいデブリが堆積した写真を過去に見た事が有ります。 |
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自分のレベルではエキストリームであったが、無事に終わり何よりだった。 | |
鍵掛峠からの南壁 | |
下りのGPS軌跡 奥大山スキー場から車道にはゲートが閉まっていて勿論この時期は除雪はしていなく、長い車道の平坦な往復がある。 コースタイム 7:30 奥大山スキー場 10:00 三の沢大堰堤 11:30 槍ヶ峰直下 11:50 主稜線(天狗ヶ峰直下) 13:30 大堰堤 14:30 鍵掛峠 15:20 奥大山スキー場 |