扇ノ山 山スキー
【山域】 中国山地 (鳥取県)
【日時】 2005年 1月29日 (土)
【コース】 姫路集落〜1116mピーク〜扇ノ山(1309m)
【メンバー】 野人(単独)
【天気】 快晴
【装備】 ロシニョール・BandittXX170cm、フリッチ・ディアミール3、ノルディカ・TR12
「新しい山」に山スキーに行きたくて、鳥取、兵庫の県境にある扇ノ山に出かけて来た。15年近く前の秋に北側の河合谷高原からハイクで登った事は有るが、今回のコースは初めてで積雪期に山スキーに出かけた事など無かった山だ。15年も前は登山を始めて日が浅く、山スキーの為に地形を確認しながら登ったりしていた筈は無く、小雨の中をブナの林を黙々と登ったら頂上に着いた記憶しか無い。
積雪期は登山口までの林道はどれも通行止めで、何れにしても長い林道歩きを強いられる。山スキーでは以前登った北側のコースも良さそうだが、今回は西側にある姫路集落から登る事にした。地図を見て色々考えた所、@の尾根が一番最初に浮かんだ。Aの尾根は登山道の点線は有るが、検索しても何も情報は見つからない。Bは「夏道の姫路コース登山道」で有るが、、夏道ではコケの生えた壊れた木橋を何度か渡らないといけないようで、いつまでも沢筋を歩かなければならないので却下。@はいち早く林道から緩やかに登っているので等高線が比較的緩く良さそうに思えたが、少しアップダウンがあり、滑降時にシールを付ける必要がありそうで面倒。Aのコースはアップダウンは無いが、@よりは急である。ブッシュの具合や色々有り解らない事が多いので、GPSにこの3ルートを取り合えず入れて、地図を印刷して出かけてみた。
前夜は上の作業をしていて、寝たのは23時。3時間の睡眠で2時に起床。倉敷を3時に出発して登山口の姫路集落まで3時間弱。
6時10分、まだ夜が明けない、月明かりを頼りに歩き始める。
尾根の取り付きまで4キロ近くの林道歩き。意外にもスキーのトレースが有ったのには驚いた。ここ数日天気が良かったので昼間雪が解けて夜に凍り、固くしまって歩き易い。
この山は新雪でラッセルだと単独では登頂は難しいだろう。
7時50分、尾根取付 トレースは、@の尾根に取り付いていた。Aのコースを登ろうかとも思ったが、恐らくブッシュも少なくてこちらの方が快適なのであろうと思い、トレースを追ってみる。 雪質はクラストしてとても硬く斜度もきつくて直登は無理、ジグザグに登る。そうするとトラバース状態でシールの接地面積が減り、油断をすると滑り落ちそうだった。短い間ではあったがスキーアイゼンが有れば良かったかな?・・ 谷を挟んで、左手にはこんな斜面が広がっていた。スキーで飛び込めば面白いかもしれないが、亀裂が縞になり全層雪崩が起き掛けていた。 |
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少し登ると斜度も落ち着き、こんな感じの尾根になる。 | |
振り返ると、遥かに「伯耆大山」 |
伯耆大山 拡大 |
一部ブッシュも有るが、全体的に気持ちの良い快適な尾根。 トレースはこの先で途切れていた。 |
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8時45分 1116mピーク 着 写真は9時10分、Aのコースとの合流の手前にて。 |
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Aのコースとの合流のピークを越えて下ったコルから見た、 Bの姫路コース登山道との合流のピーク。 |
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上の写真のピークの雪原 | |
振り返る | |
木々の向こうに山頂小屋が見えた | |
氷ノ山 | |
一階部分は雪に埋まっているのかな? | |
綺麗で快適との噂だった、山頂非難小屋。 梯子を登って二階から入ろうとしたが、 板場で兼用靴を脱ぐのは面倒だったので、 少し除雪して一階入口から中に入った。 正しく噂どおりの素晴らしい小屋であった。 機会があれば、泊ってみたい。 |
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山頂から東側にこんな斜面が広がっていたが、今回は登頂でかなり満足したし、 単独で気が進まなかったのでドロップ無し。 |
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天気は良いし、小屋は快適で1時間、頂上で過ごした。 しかも貸切で! 10時35分時頂上 発 |
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1116mピークの主の大杉 | 一部、ブッシュはうるさかったが、若桜氷ノ山のスキー場の上の尾根を思うとかなりマシ。 途中のアップダウンはシールを付けるのが面倒だったので、つぼ足で登った。 高度差も距離もシールを付けようかどうしようかと悩む程度のものであった。 |
林道が見え、最後の斜面。 帰りの林道は僅かに下っていっているので、 漕がなくても進み、楽勝で車まで戻る事が出来た。 新雪だと滑らなくて大変だっただろう。 |
コースタイム
姫路集落 | 6:10 | |
尾根取付 | 7:50 | |
1116mピーク | 8:45 | |
頂上 | 9:35 | |
10:35 | ||
1116mピーク | 11:05 | |
林道 | 11:30 | |
姫路集落 | 12:00 |