田代峠東県境尾根 山スキー  無名県境ピーク 滑降

【山域】 中国山地 (岡山県苫田郡奥津町/鳥取県鳥取県東伯郡三朝町)
【日時】 2005年 2月13日 (日)
【コース】  奥津町二軒屋〜曲谷川(県道羽出三朝線)〜美作北2号林道〜1061.8m三角点ピーク〜1056m標高点〜無名ピーク(滑降)〜田代峠〜曲谷川(県道羽出三朝線)〜奥津町二軒屋
【メンバー】 野人(単独)
【天気】   曇り/小雪
【装備】   ロシニョール・BandittXX170cm、フリッチ・ディアミール3、ノルディカ・TR12

11日の若杉山で県境尾根に、こんな斜面が確認できた。
いったい、この大斜面は何なんだろう?
家に帰り、地図とカシミール3Dで調べたところ、田代峠の東の無名のピークだという事が解った。
現在、田代峠へは県道羽出三朝線と名前は付いてはいるが、県境は未開通である。
古い峠道が有るので歩き易そうに思ったが、田代峠間じかは等高線が狭まり、峠道は山をトラバースしているので雪崩の危険が有りそうに思える。
二軒屋の集落までしか除雪していないと思うので、距離もかなり長い。
安易に行ける場所ではなさそうだ・・・・

時間に余裕を持って、行ってみて状況判断してルートファインティングするしかない。

やはり、二軒屋までしか車で入れなかった。

羽出川の支流、曲谷川に沿って車道をシールで歩く。

勿論、トレースなど無かった・・
 杉林の中、黙々とラッセル・・・
やっと、美作北2号林道にぶつかる。

ここまで2.5キロ。

雪が無ければここまで車で入れる。
田代峠に近づき、視界が広がる。
この辺りまでは林道らしき道であった。
しかし、この先で道は不明瞭になり、多分昔の峠道の小径しかないと思われ、右手の尾根をトラバースするのは雪崩が降って来ないかと気色が悪くて、スノーブリッジを対岸に渡り、パスする。
今度は沢の河原部分がなくなり急斜面で歩き難くなったので、再びスノーブリッジで対岸に渡る。
目的の斜面と思われる景色が見えたが、
急な藪尾根と沢に阻まれ、田代峠に直に行けず、
歩き易かったので、↑の雪尾根の樹林の際を登る。
GPSで確認するとかなりルートが東にずれ、1061.8m三角点のピークに向かっているようだったが、
遠回りになっても目的のピークに行けない事はないので、そのまま進む。
杉林ばかりだったが、こんな素敵なブナの林にも出会えた。
1061.8m三角点ピークから望む 湯岳
 森林公園の霧ヶ峯
県境尾根の1056m標高点のピークは藪山で、のっぺりしていて進行方向が解り難かったが、GPSに導かれ藪を抜けると、目的の無名県境ピークが目の前に現れた。

この県境尾根を反対に東に進むと先に、森林公園の「きたけ峰」(1108m)が有る。

どちらに進むにせよ、登山道など無く、夏場はブッシュで歩けないと思われる。
 誰も居ない雪原にトレースを付けた・・・
無名県境ピークから大展望を独り占め

一昨日登った、若杉山
 田代峠西の無名の1120.4m三角点ピーク

とても貫禄のある山なのに名前は無いのだろうか・・・?
津黒山 
田代峠に滑り込む

最初は比較的斜度が緩い。

中央部はクラックが何本か走り、雪崩がやばそう・・・
ど真ん中に気持ちよくシュプールを付けたい所だが、怖過ぎる。
右端の樹林の脇を滑る。


衝撃テストを試しても雪崩れる事は無かったので、
最後の急斜面にドロップ。

 素晴らしい・・・・ 
田代峠に到着         

速やかに安全地帯に・・・ 


 今回は鳥取県側を滑ったが岡山県側も良さそうだ。
 中央部は怖過ぎる状態・・・・

 しかし、物凄い量の雪。 
上部まで雪に埋まる杉の合間を滑り、登りで進めなかった急斜面の沢沿いを苦労してトラバース。
滑り易い岸を選んで、何どかスノーーブリッジを渡る。
雪面が割れ、水流が見えひやり・・・。
樹木に阻まれ階段登高で急斜面を登ろうとしていたら、足元の雪が崩れ、危うく沢に落ちるところだった。
こんな場所に登りで進まなくて正解だった。
ここを抜けると、登りのトレースの合流。
ほっとする。

ボブスレーのごとく登りのトレースを滑る。
平坦でシールを付けないと駄目かとも思ったが、
美作北2号林道から下も、ストックで漕ぐ程度で何とか滑る事が出来た。


コースタイム
07:00 奥津町二軒屋
08:00 美作北2号林道出合
08:40 1061.8m三角点ピーク尾根取付
09:00 1061.8m三角点ピーク
09:35 1056m標高点ピーク
09:45 無名ピーク
10:10
10:20 田代峠
10:50 美作北2号林道出合
11:15 奥津町二軒屋


前に戻る