伯耆大山 弥山沢滑降 この沢は極めて危険
ガスが切れてくる 11時40分 弥山沢ドロップ |
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ガスが急激に晴れる 上部は斜度もそれ程きつくなく雪もコントロールし易くて ジャンプターンも不安がない。 |
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スカイライン 後ろを振り返るとギャラリーが2人、何か言っているのが聞こえた。 |
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この先 落ち込む 切れ落ちて見えない先はどうなっているのだろう・・・ もう、ここまできたら行くしかない。 |
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弥山尾根 | |
50度近い部分 急斜面に入った。雪質が急に変わる。硬い、硬過ぎる。 エッジがかろうじて掛かる状態。核心部は50度はあるのではないかと思える。 ジャンプターンで失敗したらおしまい。 自分の技量では横滑りで下りるしかなす術がなかった。滑落は絶対出来ない。 斜度がきついので、核心部の新雪は全て落ちてしまっていた。 雪質はアイスバーンと言っても過言ではないだろう。 幸い雪が硬いので、落石は全く無かった。 過去に滑った人の話では4月だが、落石地獄だったらしい。 足が震えながらも少しでもエッジが安定するところでは写真を撮りまくる。 |
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別山 しかし、とんでもない凄い斜面だ。 スキーで下りれなくなった場合を想定して、懸垂下降の為のザイルを持参していたのだが、アンカーになるようなブッシュなど全く無かった。 考えてみれば崩落地にブッシュなど有る訳がない当たり前の事だった。 アイススクリューでも持っていないとどうにもならなかった。 考えが甘かった。 |
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やっと少し、斜度が緩む。 核心部を抜ける。 新雪が積もって、今度はスラフが落ちまくる。 |
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ショートのジャンプターンをすると、 落としたスラフが後から流れてきて足元がすくわれそうな感触で、 スラフを先行させ斜滑降で下降した。 |
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別山 | |
ルンゼを抜けた 安全地帯まで下りて、何故か異常に可笑しくなる。 こんな斜面に突っ込んだ自分の馬鹿さと、緊張の開放からだろう。 |
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吹き溜まりになり、 この時期の大山とは思えない最高のパウダーに歓喜が上がる。 |
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北アルプスの壁を滑ったのかと誰もが間違える、アルペンチックな世界だ。 けれども、ここは大山なんだ。 |
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拡大 |
12時30分 元谷 弥山沢の様子がよく見える 7合沢を滑った、もりちゃんと合流する。 |
北壁 全容 ここから、スキーを背負って下山した。 13時30分 大山寺下山 |
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念願の弥山沢、今シーズン、大山は思い残す事はありません。 無事に下山できて感謝です。 弥山沢滑降 特選写真 |