毛勝山(2414m) 直登ルンゼ 滑降
【山 域】 北アルプス(富山県) 毛勝三山
【日 時】 2008年 5月18日(日)
【コース】 片貝川沿い駐車地点(5:00)〜片貝山荘(5:30)〜阿部木谷最終堰堤(6:30)〜大明神沢出合(7:00)〜三の又(7:35)〜稜線(9:50)〜毛勝山山頂(10:20)〜山頂直登ルンゼ滑降〜毛勝谷本谷出合(11:20)〜毛勝谷→阿部木谷
阿部木谷最終堰堤(12:00)〜 片貝山荘(13:20)〜駐車地点(13:55)
【天 気】 快晴
【メンバー】 いけしゅん、野人
【装 備】 いけしゅん TRAB・フリーライド 176cm、フリッチ・フリーライド、ガルモント・アドレナリン
野人 ダイナスター・LEGEND
4800 165cm、フリッチ・ディアミール エキスプローラ、ガルモント・Gライドg−fit
GWでシーズン終了のつもりでしたが、「快晴の日曜日」 上州帰りで今シーズンからの最強パートナー 「いけしゅんさん」の誘惑に負けて、弾丸遠征をやってしまいました・・・
山行記録 2008年5月18日(日)
5/17(土)深夜に片貝山荘方面に向かうと、第四発電所を過ぎた辺りで林道脇のスペースに車がちらほら。
「片貝山荘の駐車スペースが満車だったりして・・」と冗談を言いながら進むと、何と道路に巨大な雪塊が鎮座!
「こりゃあ明日の歩きがシンドイわぁ〜」 仕方なく手前のスペースに駐車、ビールを飲んで就寝。
18日、2時間弱の睡眠で気合いの4時起床、5時出発。天気は良いが、この先1時間以上続くであろう林道歩きに早くもうんざりモード。
除雪が早いと車で入れる宗次郎谷出合を過ぎた辺りでようやく雪渓が現れて、阿部木谷最終堰堤上でシール歩行開始。
大明神沢との二股を過ぎると土砂混じりのデブリは無くなるが、雪面はガタガタで帰りの滑りが思いやられる。
三の又からアイゼン歩行に切り替える。いよいよ稜線までの長く急な斜面へ。北面なので日差しが当たらずアイゼンの爪が良く効きますが、高度を上げると日差しの照り返しの暑さ、見えていてもなかなか近づかない稜線、疲れで大幅にペースダウン。上がらない足を根性で持ち上げてようやく稜線鞍部に到着。鞍部にはテントが数張、毛勝三山を縦走される方々のでしょうか。眼前には剣岳の眺めが圧巻、黒部川をはさんで後立山連峰が一望。この景色だけでも今日来た甲斐があったなぁ〜と思いつつ山頂を見ると、山頂から落ちるルンゼ (通称、毛勝直登ルン
ゼ)の雪がつながっているではないか。「これは直登ルンゼ行けるかも」と興奮して毛勝山山頂へ。
記念写真を撮った後、直登ルンゼを見下ろすと、雪は下までつながっている様子。しかもノートラック。行くしかないでしょう。
池田さん、私の滑降動画を撮ってくれるとの事で来た道を少し戻って下さる。「感謝感激」
コールの後、直登ルンゼ ドロップ! 雪質は最高。超快適急斜面。いけしゅんさんの撮影ポイント下まで滑って待機。
続いていけしゅんさんドロップ。写真を撮りまくる。
雪は程よく緩んで、おまけに雪面ガタガタの本谷とは対照的なきれいな斜面が続く。雪は本谷出合まで問題なくつながっていて、写真を撮りながら本谷合流まで快適滑降。超ナイスな急斜面を二人占めできたことに、笑いが止まりません。
本谷合流後は荒れた雪面に苦労して滑る。緊張感が解けたのか窪みにスキーを引っ掛けて変に転んで足首を捻挫。その後はツボ足で痛みを堪え片足をかばいながら試練の下山となった。いけしゅんさんは途中からスキーを担いで下さり、迷惑をかけ心配させてしまった。
最終堰堤から長い林道を歩いて、ようやく駐車場所へ帰着。
アクシデントが発生して反省する点もありましたが、パートナーの優しさに涙し、全体的には滑り納めにふさわしい大満足の山行でした。