三鈷峰・北東面Bルンゼ 滑降

【山域】大山 三鈷峰(1516m)  三鈷東谷
【場所】鳥取県
【日時】2009年4月5日(日)
【コース】香取農協奥駐車地点(7:16、830m)---中国自然歩道(7:46)---1176mピーク(8:20)---三鈷東谷下降点(9:05、940m)---三鈷東谷---三鈷峰(10:59)---三鈷峰・北東面Bルンゼ滑降---東谷下降点(12:40、940m)---往路登行---1176mピーク(13:39)---往路滑降---香取農協奥駐車地点(14:09、830m)
【メンバー】いけしゅん、野人
【装 備】 いけしゅん バンディットB3・176cm、フリッチ・ディアミール エキスプローラ、ガルモント・アドレナリン
       野人     ダイナスター・LEGEND 4800 165cm、フリッチ・ディアミール エキスプローラ、ガルモント・Gライドg−fit

先週土曜日、鳥取県の岳獅会のきもとさん(岳獅会のレポ)が登られていた三鈷峰北東面Bルンゼ(仮称)。 三鈷東谷から三鈷峰に突き上げるルンゼ。
ルンゼは無理としても、東谷をユートピアまで登って折り返し滑るだけでも面白いと思い、今回挑戦した。
岳獅会の方々は阿弥陀川を遡行して東谷に入られていましたが、渡渉も多かったようなので一週間後の今回は同ルートはパス。
地形図を見て研究して、最近メジャーになりつつある香取から野田ヶ山に登るルートの、1176ピークから三鈷東谷に下降して東谷を詰めるルートを選択した。

三鈷峰北東面

野田ヶ山北の1176mピーク手前から
1176mピークにて、米子のテレマーカー氏と歓談。
ヤブの中を東谷目指して下降


部分的に猛烈なブッシュで難儀する
東谷に降り立つ
狙い通りの地点に降りれた


ちょうど雪割れも少なくなってきており、ぎりぎり渡渉は回避できた模様。

ここから再びスキーを履いてシール歩行。
目指す三鈷峰が視界に入る
三鈷峰 北面

こう見ると三つの頂が同じ高さに見える。

三鈷峰・北東面Aルンゼ (仮称)
三鈷峰頂上直下(中央と右のピーク間)から東谷に切れ落ちている。
直登ルンゼと呼ばれても良い位なストレートな非常に魅力的なライン。
今回は残念ながら上部で雪が切れており滑降は断念。

三鈷峰・北東ルンゼB (仮称)
左の鞍部からのBルンゼなら雪幅も広くて滑れそうだ。
親指ピーク〜振子山
東谷を登る
ピナクル


こんな岩があった
東谷上部は予想以上の悪場だった。

落石の恐怖に怯えながら、急斜面を駆け上がる。
スキーで登りきれるだろうと甘い考えだった。
アイスバーンの急斜面に難儀して、
こんなところでスキーを背負ってピッケルに切り替える羽目に・・・ 反省。
危険地帯を登り切り、ほっとする。
東谷源頭部

ユートピア小屋が見える
三鈷峰頂上へ
バックは振子山
三鈷峰頂上でたくやさんにお会いしました。
三鈷峰・北東面Aルンゼ(仮称)を偵察しに行く。


北稜に沿って魅力的な斜度で切れ落ちてそそられる斜面。

是非次回チャンスがあれば滑りたい。
三鈷峰・北東面Aルンゼ(仮称)俯瞰

吸い込まれる様な急斜面


切れ落ちて見えない部分で、雪が切れ地肌が見えているのだろう
ルンゼ、東谷の向こうに 、野田ヶ山と北の1176mピーク、下った斜面も見える。

野田ヶ山の頂上直下からの湾曲したラインも気になるが、東谷への降口は泥壁だった気がする。
先週滑った剣谷源頭
今日は登山者とスキーヤーがいっぱい!
大ガレ
Bルンゼのエントリー地点へ。

東のピークとの鞍部目がけて下る。
三鈷峰・北東面Bルンゼ (仮称)
横滑りで慎重に
こっちもなかなか急。吸い込まれる。

滑り出しは、湿雪スラフが落ちまくり、足元がすくわれそうになる。
落ちる
予想以上のモナカ雪。

表層スラフから逃げながら、足を取られながらの滑降。
重い雪

下部はちょっと古いデブリもあった。
イマイチな滑りながら、無事に東谷へ合流。
広い方の対岸に渡るのに、谷が割れていて一苦労。
最後の試練、1176mピークへの登り返し。

最後は薮漕ぎのモンキー状態で、上半身も仕上がりクタクタ。
薮の隙間から見えた三鈷峰(北東面A・Bルンゼ)
1176mピークから往路を流して、車へ無事帰還。

香取から見え三鈷峰

北東面Bルンゼが確認できる。
こう見ると、昨シーズンの毛勝谷を思いだす。



前に戻る