大山 大ノ沢
【山域】伯耆大山
【日時】2012年2月12日(日)
【コース】桝水原(7:10)〜横手口(8:00)〜弥山頂上小屋(11:30〜12:30)〜桝水高原スキー場(15:00)
【メンバー】ゆう、Koo、ケイン濃イスギ、ブルーナ、いっき、野人L
【天気】曇り・後ホワイトアウト、後晴れ
今回は立案時から問題点の多い山行で、結果的に大事にはならず下山が出来たから良かったようなものの、反省点がいくつもありました。
これを教訓に、今後に活かしていかなければと一つ一つを振り返ります。
きっかけはゆうさんのお誘いで生まれた大山BC。
彼女とは夏に何度も山を歩き、経験こそ浅いもののあの身体能力の高さなら大丈夫と思い、一の沢右岸尾根から登頂して横手口沢滑降を選択した。
2人で行くのもなんなので、SNSの計画に載せたところ、予想外にメンバーが増えてしまった。
参加条件は付け申し訳ないが断った人もいたが、不安がありながらも断り切れないメンバーは許してしまった。
メンバー・技量に不安要素は多いが「夏道登って6合や7合沢」では、この人達にとって何のステップアップにならず、それなりの体験をという思いで無理をしてしまった。
夏道を下る事も考えたが、桝水まで戻るのは遠く大変なので極めて視界は悪いが、GPSを頼りに横手口沢入口を目指した。
旧式のGPSで地形図は出ず、入力していたポイントを目指すのだが、止まっていると方向表示が解らなくなり、誤って大ノ沢に引き込まれてしまった。 一の沢に寄り過ぎると危ないと思ったのが裏目に出た形だった。 大ノ沢に間違って入ったのは直ぐに解ったが、クラストした斜面をここまで横滑りで降りて来たので、視界が無い中で闇雲にトラバースする訳にもいかず、大ノ沢も過去に滑った事はあるので、そのまま下降を続けた。 今思えば、気付いた時点でアイゼンに履き替えて登り返し修正するのがベストの判断だったと反省する。 視界不良の中、メンバーをバラけないように気をつけて少しずつ下降していった。 大の沢も横手口沢も沢芯の斜度自体は変わらないのだが、大きくえぐれた大ノ沢の側壁はかなりの斜度がある。 沢芯に向かい5センチ〜最大10センチほどの新雪が積もり、少し気持ちは悪かった。 その時である。 後続メンバーが居た側壁から斜面が切れたようで面発生表層雪崩が沢芯に向かって落ち、彼らは逃げたのだが沢芯に居たKooさんが流され、前に居た自分もデブリに巻き込まれた。 表層が薄かったので極めて浅かったのと、スピードが遅く直ぐに止まったので大事には至らなかった。 それでもKooさんは15m、自分も10m位は流された。 実際に流されたのは「初体験」だった。 20も30センチも積もっていればもう少し考えたが、最大10センチあるかないかで油断していたのはあった。 それと視界不良でメンバーが近づき過ぎていたのがトリガーに繋がった。 自分がその付近を下りた時は切れなかったが、微妙な位置や地形でかなり雪質が違っていたので、そういう場所を通過したのかも知れない。 流されていても浅いので恐怖感は無かったが、上部からもっと沢山のデブリが押し寄せて来たら止まった所で圧縮されるのではないかという不安は感じた。 最初は立ったまま横に逃げようとしてしたが、いつの間には転んで流されていた。 幸いな事に雪崩後、視界は回復してかなり地形が解るようになったので、左岸側の支尾根に逃げ二次被害を回避した。 右岸側は新雪が吹き溜まっていた。 |