薮に撃沈 初滑り 大山

【日 時】 2009年 12月20日(日)
【コース】 夏道〜弥山頂上〜行者尾根〜元谷
【天 気】 吹雪
【メンバー】 関節職人、、野人
【装 備】 関節職人 スプリットボード
       野人    バンディットXX 170cm、ディアミール3、ガルモント・Gライドg−fit

これだけ降れば、それなりには滑れるだろうと大山に行ったが、未だかつてない悲惨な山スキーだった。

前夜倉敷を出発して、関節職人さんと現地で合流。

思った程積もっていないなと話ながら、まあ何とかなるだろうと夏道を登る。
スキーやボードを持っているのは勿論自分達だけ(苦笑)
6合非難小屋を過ぎて森林限界を超えると、

厳しい冬の大山の季節風の洗礼を受ける。
6合、7合沢、猛烈なブッシュ。

8合沢は見た目はブッシュは少しはマシ。

いづれにしても、滑るには厳しそう・・・
8合を過ぎると、写真を撮る余裕もない状態に・・


9合目烈風地獄。ホワイトアウト。
昨シーズンの初滑りで遊んだ別山沢は近付く事も出来ない。


小屋に中々着けない、根性で歩く。
何とか小屋に辿り着く。中は天国。
外気温−9度。 強風吹き荒れ、体感は−30度位か?
キャラボクは露出し滑れるわけも無く、歩いて下山。
極めて視界が悪く、夏道ですら見失いそう。


この状況では歩いて下るのが常識ではあるが、
8合沢の味見をしてみる。
美作山の会の人達他10人くらい、立ち止って突入模様を見物するので参ってしまった。
見た目以上にブッシュが激し過ぎて、最悪。
一見滑れそうだったが、入ってみれば悲惨な状態。
ブッシュが引っ掛かり、スキーがほとんど滑らない。
無理をして滑ろうとすると罠に嵌る。
斜度もきつ過ぎ危険を感じ、7合尾根方向へとりあえずトラバース。
ブッシュに載った不安定な雪に難儀しながら罠を外し外し進むが、遂に転倒。
頭から雪に突っ込み、口の中に雪が入り咽て死ぬかと思った・・・
雪崩に遭って窒息するのはあんな風になるんだろうか・・・
自力で何とか立ち上がり、上を目指す。
スキーを脱ぐと、ブッシュの隙間に足が嵌り込み、それまた生き地獄だ。
上方の雪を切り崩し、ブッシュを掴んで必死のモンキーラッセル。 (お蔭で今日(翌日)は背中が痛い)
上で待っている、関職さんまで中々辿り着けなかった。
本当に馬鹿だとつくづく思う。
スキーをザックに付けて、おとなしく行者尾根の登山道を元谷へ

元谷近くで斜度が緩んで、植生も変わり何とか滑れる。

元谷は風で雪が飛ばされ、ガレが出て滑れる状態ではなかった。

治山林道
林道の下宝珠別れからの、一段下がった位置から、

登山道の谷の中が滑れ、旅館街まで楽しい滑りが味わえた。
一応、これで初滑りです。
いきなりのドカ雪、ブッシュが寝ずに起きていたのが滑れなかった一番の要因。
全く雪が締まっておらず、薮にスキーが絡んでお話になりませんでした。

怪我も無く下山できたことに感謝です。
今日はゲレンデ滑っていれば快適だったでしょうけど、まあ、これも良い経験です。

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