大山 南壁 二の沢 滑降(下降) 「極めて危険」


【山域】伯耆大山・弥山(1709m)
【場所】鳥取県
【日時】2011年2月6日(日)
【コース】桝水原(7:30)---一の沢右岸尾根---頂上小屋(11:10)---ラクダの背(12:30)エントリー〜二の沢右俣滑降---二の沢ゴルジェ(12:55)---環状道路(13:15)---桝水原(13:45)
【天気】晴れ/曇り
【メンバー】ドロップ(スプリットボード)、野人
【ゲレンデ積雪】桝水高原スキー場=170cm


桝水原 出発

絶対何でも二の沢を滑ろうなんて勿論思ってはいなかった。

偵察を兼ね一の沢の右岸尾根から弥山山頂を目指した。
筍岩
この尾根から二の沢はほとんど見えないが、
二の沢近くでは、ここか槍尾根しか登る尾根の選択肢は無い。
一の沢

(一の沢の左俣)
二の沢 左俣に規模の大きなデブリが見える
頂上台地
弥山から剣ヶ峰

風が強かったが縦走路はトレースがしっかりしていたので、偵察に進む。
少し進むと嘘の様に風は弱まった。
一の沢と二の沢を隔てる脆い尾根
二の沢(左俣)

例のデブリが見えるが、途中切れ落ちてどうなってるのかさっぱり解からない。
ラクダの背

ラクダの背まで進むと二の沢(右俣)の全貌が現れる

ゴルジェの向こうまで達したデブリは気にはなるが、ここ数日の晴天での気温上昇で落ちるべき場所大体落ちたデブリだと判断。
雪質は緩み過ぎず硬過ぎずで、行くなら今しかチャンスは無い。

ここからから剣ヶ峰まで往復しようかと思ったが、
右も左もご覧のとおりでアウト。
地形的に風も強まり、無理はやめた。
待機していたドロップさんもやって来た。
手前が少し解かり難いがダメならアイゼン登り返しだ。

去年の烏谷を思えば・・・
エントリーポイントがラクダの背だなんて・・
右から回り込みドロップ
50度超えてるかも?

横滑りで高度を下げるだけで滑降には程遠い・・
ドロップさんドロップ
雪面荒れて転ばないだけで精一杯。
落石の溝も出現

時期が遅いと落石地獄だろう。
トラバース
支尾根で暫しレスト
落ちる
ゴルジェ
デブリランド
ゴルジェを抜けた
二の沢(右俣)を滑り降りて

左が左俣と右俣を分ける尾根
二の沢は今回滑った右俣と左俣があり、
左俣はさらに左俣右俣と分かれている。

(左)  二の沢(左俣の左俣) (弥山の下の大斜面)
あそこは上から見ると滑れそうだが、中間部はこんな事になっています。

(右)  二の沢(左俣の右俣)
ここも下りようと思えば下りれそうだったが、沢芯はデブリで難儀したと思われる。
二の沢左俣 2014年2月23日滑降
※滑ったと言うよりただ横滑りで下っただけで、アイゼン下降よりマシだっただけです。


過去にアイゼン下降した人が居たのを知っていたので決行できましたが、
キチガイしかこんな事はしないです。


今回は、縦走路の状態が良かったのでエントリーポイントまで進めて、
色んな条件に恵まれたお陰で結果的に無事に下りれただけです。


ドロップさんのレポ
GPS軌跡

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